4 「めっきの工法・設備」の章

  1. 01 バレルめっき

5 「めっきに必要な処理」の章

  1. 01 綺麗にめっきをするには?
目次

6「めっき皮膜の種類と特徴」の章 白金めっき(高い耐食性、触媒作用をもつ貴金属めっき)

白金は貴金属の一種です。化学的に安定しており、耐食性、耐酸化性、耐熱性、触媒性能に優れています。そのため、装飾用途だけでなく電子部品、電極、センサー、触媒関連部品など、機能性を重視する分野でも利用されています。金めっきや銀めっきと比べると、白金めっきは一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。

しかし、工業用途では「腐食しにくい表面がほしい」「薬品や高温に強い金属膜が必要」「触媒作用を利用したい」といった場面で検討される、特徴的なめっき被膜です。

白金めっき付きチタン電極
白金めっき付きチタン電極

電解白金めっき

白金めっきは、一般的には電解めっきで形成されます。電解めっきでは、製品を陰極として通電し、めっき液中の白金成分を製品表面に析出させます。

また、素材形状、下地金属、必要膜厚、使用環境に応じて条件を調整することが重要です。特に、耐食性を目的とする場合は、ピンホールや下地金属の露出を抑える設計が求められます。一方、触媒用途では、白金表面が反応に有効に働くよう、表面状態や使用条件を考慮する必要があります。

多孔体への白金めっき
多孔体への白金めっき

他の白金族めっきとの違い

白金は、貴金属の中でもさらに白金族に属しており、耐食性・化学的安定性・触媒作用を活かした用途に適しています。一方、パラジウム、ルテニウム、ロジウムも同じ白金族ですが、それぞれ金代替、耐摩耗性、高硬度など、得意分野が異なります。

白金族めっきの比較(電解めっき)
白金族めっきの比較(電解めっき)

まとめ

白金めっきは、白金の持つ耐食性、耐酸化性、耐熱性、触媒作用を製品表面に付与できる貴金属めっきです。

電極、センサー、触媒関連部品など、機能性を重視する分野で特に有効な選択肢になります。一方で、白金は高価な材料であり、素材や用途によっては下地めっきや膜厚設計の検討が必要です。

白金めっきを選定する際は、「何のために白金を使うのか」を明確にし、求める性能に合わせて仕様を決めることが重要です。当社では、金、銀、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、白金など、各種貴金属めっきの検討が可能です。耐食性、導電性、触媒作用、接点特性など、製品に必要な機能に合わせて、最適なめっき被膜をご提案いたします。