めっきは金属膜であり、その金属によって、特性が異なります。その金属特性を活かした、めっきの利点の1つとなる、機能性を付与する”機能めっき”について、少しお話させていただきます。
電子・電気機器で最もよく使われているのは、接合機能です。
接合というと、リール状の半田を引き出して、半田ごてで半田を溶かして部品をくっつける、というイメージ、お持ちの方もいらっしゃるのでは?
めっきを用いると、例えば、くっつける製品側に”半田めっき”をして、熱をかけることで、半田を半田ごてで溶かさなくても接合できるようになります。さらにいうと、半田ごてでの接合は1か所ずつ行いますが、半田めっきを用いる場合、半田めっきした製品を全て載せて、一気に加熱すると、一気に接合できます。
また、半田の代わりとなる半田めっきだけなく、半田をより強固に接合するため、基板側にもめっきが使用されています。
掲載している電子基板の写真のどこにめっきがされているか、見つけられるでしょうか?