機械部品には、「動く」部分が数多く存在します。
例えば、
・シャフトが回転する
・部品同士が擦れ合う
・スライド機構が動く
こうした動きがある場所では、“摩擦”が発生し、摩擦が大きくなると、
・摩耗
・焼き付き
・異音
など、さまざまな問題につながります。
そこで活用されるのが、「摺動性(しゅうどうせい)を付与するめっき」です。
摺動性とは、簡単に言えば「部品同士が滑らかに動く性能」のことです。
ただし、摺動性には実は2つの考え方があります。
① 摩擦を下げるタイプ 「滑りやすさ」を重視するタイプです。
・摩擦抵抗を下げる
・潤滑性を向上させる
・焼き付きを防ぐ
といった目的で使われます。
② 摩耗に耐えるタイプ 「削れにくさ」を重視するタイプです。
・接触を繰り返しても摩耗しにくい
・接触抵抗を安定させる
・長寿命化する
といった目的で使われます。
つまり、“滑りやすい=摺動性”だけではなく、“摺動しても壊れにくい”ことも重要なのです。
摺動性めっきとして代表的なのが、Ni-PTFE複合めっきです。
無電解ニッケルめっきの中に、PTFE(フッ素樹脂微粒子)を共析させた皮膜となり、めっき表面のPTFE粒子の上を相手材が滑るため、摩擦が小さくなります。
主な用途としては下記の通りとなります。
・軸受け
・シャフト
Ni-PTFEめっきはPTFEコートや潤滑剤とは違い、Ni皮膜の中に複合されておりますので削れても、PTFE粒子が常に露出するため、膜厚分だけ性能が維持されます。
ロジウムは非常に硬く、摩耗しにくい貴金属です。特に、接触を繰り返す電子部品で使用されています。
主な用途としては下記の通りです。
・コンタクトプローブ
・接点部品
コンタクトプローブでは、何万回〜何百万回という繰り返し接触が発生します。ロジウムめっきは、摩耗による形状変化や接触不良を抑え、安定した導通性能を維持するために使用されています。
清川メッキでは上記のような摺動性を付与する機能性めっきを得意としております。
もし、こんなものに摺動性や耐摩耗性の機能を付与したいことが御座いましたら、試作から量産まで対応しておりますので、是非お問い合わせください。
Ni-PTFEめっき、ロジウムめっきの技術的な内容につきましては下記リンク先からご覧ください。