ロジウムは白金族に分類される貴金属の一つです。銀白色の美しい外観を持ち、様々な性能を兼ね備えています。
一般的にはアクセサリーなどの装飾用途で使われるイメージがあるかもしれませんが、実は機能性を目的とした工業用途でも使用されています。また、触媒性能も有しており、自動車の排ガスを浄化する部品内部にも使われています。
ロジウムめっきは、電解めっきが主流です。電解ロジウムめっきでは、電気を流すことでロジウムを被めっき物の表面に析出させます。ロジウム皮膜は硬く、耐食性や耐摩耗性に優れるため、電気接点部品や摺動部品、プローブ部品などで検討されることがあります。
表:電解めっき皮膜の性能比較
| めっき皮膜 | 分類 | ビッカース硬度 | 耐食性 | 耐摩耗性 |
| ロジウム | 白金族・貴金属 | 800~1,000HV | 非常に高い | 高い |
| 金 | 貴金属 | 軟質:60~80HV 硬質:100~350HV | 非常に高い | 低い~中程度 |
| 銀 | 貴金属 | 60~90HV | 中程度 | 低い~中程度 |
| 白金 | 白金族・貴金属 | 300~450HV | 非常に高い | 中程度 |
| ニッケル | 卑金属 | 無光沢:15~250HV 光沢:300~400HV | 中~高い | 中~高い |
※電解めっき皮膜の性能は、金属種だけで一律に決まるものではありません。めっき浴組成や使用環境など、様々な要因によって変化します。上記の表は代表的な傾向を示したものです。
ロジウムは非常に希少な貴金属であり、材料価格が高い金属です。そのため、ロジウムめっきは高価になりやすく、必要な性能や処理範囲、膜厚を考えながら選定することが重要です。
また、ロジウムめっきは通常1~2μmのめっき膜厚で使用されていますが、それは厚付けすると被膜内部の応力によってクラックが発生しやすくなるためです。クラックは外観不良だけでなく、耐食性の低下につながることもあります。
清川メッキでは、厚付けでもクラックが発生しないめっき工法を採用しており、最大5~10μmのロジウムめっきが可能です。
ロジウムめっきは貴金属めっきの一種であり、高い硬度や耐食性、摩耗性を活かし、電気接点部品や摺動部品、プローブ部品など幅広い分野で利用されています。
一方で、材料コストが高いこと、厚付けめっきが難しいことなどの注意点もあります。
当社では、金、銀、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウムなど、各種貴金属めっきについてご相談いただけます。ご要望に合わせて、最適なめっき被膜をご提案させていただきます。