4 「めっきの工法・設備」の章

  1. 01 バレルめっき

5 「めっきに必要な処理」の章

  1. 01 綺麗にめっきをするには?
目次

6「めっき皮膜の種類と特徴」の章 ロジウムめっき(高硬度、高耐食性、高耐摩耗性!)

ロジウムは白金族に分類される貴金属の一つです。銀白色の美しい外観を持ち、様々な性能を兼ね備えています。
一般的にはアクセサリーなどの装飾用途で使われるイメージがあるかもしれませんが、実は機能性を目的とした工業用途でも使用されています。また、触媒性能も有しており、自動車の排ガスを浄化する部品内部にも使われています。

電解ロジウムめっき

ロジウムめっきは、電解めっきが主流です。電解ロジウムめっきでは、電気を流すことでロジウムを被めっき物の表面に析出させます。ロジウム皮膜は硬く、耐食性や耐摩耗性に優れるため、電気接点部品や摺動部品、プローブ部品などで検討されることがあります。

表:電解めっき皮膜の性能比較

めっき皮膜分類ビッカース硬度耐食性耐摩耗性
ロジウム白金族・貴金属800~1,000HV非常に高い高い
貴金属軟質:60~80HV
硬質:100~350HV
非常に高い低い~中程度
貴金属60~90HV中程度低い~中程度
白金白金族・貴金属300~450HV非常に高い中程度
ニッケル卑金属無光沢:15~250HV
光沢:300~400HV
中~高い中~高い

※電解めっき皮膜の性能は、金属種だけで一律に決まるものではありません。めっき浴組成や使用環境など、様々な要因によって変化します。上記の表は代表的な傾向を示したものです。

ロジウムめっきの注意点

ロジウムは非常に希少な貴金属であり、材料価格が高い金属です。そのため、ロジウムめっきは高価になりやすく、必要な性能や処理範囲、膜厚を考えながら選定することが重要です。
また、ロジウムめっきは通常1~2μmのめっき膜厚で使用されていますが、それは厚付けすると被膜内部の応力によってクラックが発生しやすくなるためです。クラックは外観不良だけでなく、耐食性の低下につながることもあります。
清川メッキでは、厚付けでもクラックが発生しないめっき工法を採用しており、最大5~10μmのロジウムめっきが可能です。

プローブ部品 ロジウムめっき
工業用途(プローブ部品)
プローブ部品 ロジウムめっき断面
プローブ先端のロジウムめっき断面

まとめ

ロジウムめっきは貴金属めっきの一種であり、高い硬度や耐食性、摩耗性を活かし、電気接点部品や摺動部品、プローブ部品など幅広い分野で利用されています。
一方で、材料コストが高いこと、厚付けめっきが難しいことなどの注意点もあります。
当社では、金、銀、パラジウム、白金、ロジウム、ルテニウムなど、各種貴金属めっきについてご相談いただけます。ご要望に合わせて、最適なめっき被膜をご提案させていただきます。