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 息子たち 三男・忠幸の昔話 / 野球と父

 私は、小学校・中学校・高校と野球部に所属していた。9年間毎日のように野球に明け暮れていた。
 父とは、一度だけキャッチボールをしたことがある。父は、練習こそ見に来てくれることはなかったが公式戦すべての試合に応援にきてくれた。試合が始まり、今日は来てないと思っていても、いつしか父の大きく手をふり笑っている姿があった。

  高校の頃、公式戦でホームランを打ち逆転勝をしたことがあった。翌日の新聞に、私のヒーローインタビューが顔写真入りで掲載された。父は、その一面をコピーし全従業員と取引先に配ったらしい。そのころは、恥ずかしかったが嬉しい思い出である。父と野球をすることはなかったが、同じグランドで一緒にプレーし喜び、悲しみを共有できた気がする。



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