めっき技術 TECHNOLOGY

量産実績有り

医療機器向け部分めっき

Selective Plating for Medical Devices

医療機器向け部分めっき

必要な箇所のみへめっき処理(機能付与)を行うことが可能です。
当社では、信頼性が要求される医療機器分野(外科治療器やインプラント など)において、部分的に機能付与するめっき処理の量産実績がございます。
また、チタン合金など密着性が得られにくい材料への対応が可能です。

主な機能
接合性 耐食性 高導電

主な基材

素材:チタン合金、ステンレス材など
形状:針、パイプ、ワイヤー、ブロック、複雑形状パーツ

対応実績

量産実績

チタン合金へのNi/Auめっき 導電、接合用途
チタン合金へのAgめっき 生体適合
ステンレスへのNi/Auめっき 導電、接合用途
ステンレスへのNi/Ni-PTFE複合めっき 手術機器用途

試作実績

チタン合金へのダイレクトAuめっき 導電、接合用途

上記以外の仕様についてもお気軽にご相談ください

技術の特徴

微細菅内径(針・パイプ状)への部分めっき技術

注射針形状内径への部分nめっき
Φ2mm微細菅内径への金、銀、銅めっき

内径φ1.0mmまでの微細な針や管状部品内側のみへめっき処理が可能です。
他の部品との接合性確保や抗菌性確保など部分的に機能付与が実現できます。
例) チタン合金(Ti-6Al-4V)へのNi/Auめっき (用途:接合性確保)

ワイヤーへの外径部分めっき技術

ワイヤー外径への部分めっき
Φ0.5mmワイヤー先端への金、白金めっき

ガイドワイヤーやカテーテル作製治具などのワイヤーの一部へめっき処理が可能です。X線不透過性を付与するため金めっきや白金めっき、治具の離型性を向上させるため、Ni-PTFE複合めっきを行い実現できます。
例)チタン合金(Ni-Ti)への金めっき(用途:X線不透過性向上)

複雑形状への部分めっき

約150mm×150mm以内であれば、医療機器パーツなどの立体的かつ複雑な形状の部品への機能付与が可能です。
 例)チタン合金(Ni-Ti)製スリット部品へのNi/Auめっき(用途: 他部品との接合性確保)

複雑形状パーツへの部分金めっきイメージ①
複雑形状パーツへの部分金めっきイメージ①
複雑形状パーツへの部分金めっきイメージ②

医療向け量産めっき加工について

当社は、医療機器製造業登録(登録番号18BZ200064)を取得しており、高い品質管理体制のもとでの製造を行っております。
2010年よりクラスⅡ、さらに2023年からはクラスⅢの医療機器における部分めっきの量産実績があり、豊富な経験と実績に基づいた対応が可能です。医療機器向けの量産加工についても、ぜひお気軽にご相談ください。

用途や導入例

手術用機器、検査用機器