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2めっきをもっと学びたい方へ 色々なめっき

電解めっきと無電解めっきの原理は、前の単元で説明しました。「電解めっきと無電解めっき」ページはこちら

ここでは、”無電解めっきで形成できる皮膜の種類”を具体的に記載します。

無電解ニッケルめっき

まずは、無電解めっきの代表といってもいいでしょう。無電解ニッケルめっきです。

無電解ニッケルめっきという名称ですが、無電解ニッケルの皮膜構成はニッケルだけではありません。
汎用性が高いのは、リンが含有している、無電解ニッケルリンめっき(Ni-P)です。
ニッケルリンめっきの場合、化学反応に必要な還元剤として、次亜リン酸ナトリウムが入っており、このリンがめっき皮膜の中に含有します。

リンが入ることで、ニッケルのみの電解ニッケル(電気ニッケル)皮膜とは異なる特性を持ちます。
特性比較表を掲載します。※数値は参考値です

 

項目

電気ニッケル

無電解ニッケル

成分ニッケル

ニッケル(87%~97%)

リン(3~13%)

組織結晶性非結晶~結晶性(リン含有量に起因)
融点1450℃890℃
電気抵抗9μΩ/cm60μΩ/cm
硬度200Hv400Hv ※熱処理により上昇
磁気強磁性磁性~非磁性(リン含有量に起因)
耐酸性

 

また、リンの含有量としては、数%~10%以上と、変化させることができ、リンの含有量によって、さらに特性を細分化できます。低リン、中リン、高リンの3種、もしくは、それぞれの間に、低中リン、中高リン、が入って5種で種類分けされることがあります。

よく使われるのは、中リン(リン含有量:7%程度)です。当社でも、無電解ニッケル生産品は中リンめっき仕様が最も多いです。
ですが、めっき目的や用途によっては、中リン以外の方が良い場合もありますので、当社では、よくお客様とディスカッションしながら、液選定を行っています。


その他のニッケルリン皮膜以外には、ニッケルボロン皮膜もあります。ニッケルボロンについては、こちら

また、非常に硬いとされるクロム皮膜と同程度の硬さを持つNi-W-Pめっき皮膜等、特殊なめっき皮膜もあります。

その他のめっきについても、更新していきますので、お楽しみに!