受託分析 ANALYSIS

めっき液分析

めっき液分析

めっき工程は、前処理(洗浄)、めっき(成膜)、後処理(酸化防止)と大別されます。前処理工程では、めっきをする前に汚れを洗浄したり、表面を活性化するための処理を行います。例えば酸性脱脂、アルカリ脱脂、電解脱脂、酸処理など、多種多様な処理液が存在します。めっき工程では、金属が溶解しためっき液によってめっきを施すことができます。必要な場合は後処理を行いめっきの仕上がりを維持させます。各液が正常に役割を果たし安定しためっきを維持するには、めっき液の管理が重要となります。各液の主成分濃度はもちろん、副成分濃度や添加剤濃度、不純物濃度を分析します。

めっき液成分分析

めっき液成分分析

めっき主成分としては、金、ニッケル、スズ、銅、亜鉛、クロム、銀、パラジウムなどの金属濃度測定が可能です。また、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、スルファミン酸ニッケルの様に、一般的なめっきであれば薬剤の濃度も測定可能です。

めっき液中の不純物濃度は、液の寿命や規制物質の含有を把握する上でも重要です。めっき品の母材や治具等から溶出する可能性のある成分は定期的に確認することをお勧めいたします。

その他、添加剤や分解生成物につきましてもご相談に応じます。

硫酸銅添加剤濃度

硫酸銅添加剤濃度

添加剤の入っていない硫酸銅液(VMS)に、添加剤(抑制剤、促進剤、レベラー)の入っためっき液を添加した場合、右図のような挙動を示します。縦軸はめっき量(電気量で現します)、横軸は添加量です。VMSは、最もCuの析出が多く添加剤が加わる毎に徐々にめっき量が減っていきます。初めに抑制剤の効果が表れるため、飽和するまでめっき量が減少します。次に促進剤の影響が現れ今度は徐々にめっき量が増えます。促進効果が飽和すると、最後にレベラーの効果が現れ、再びめっき量は減少します。CVS分析では、これらの特長を生かし各添加剤の濃度を測定します。

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